恋愛について>高揚感と罪悪感の狭間で揺れる倫理観！

Ｃase 2　（6)
何たる偶然！思いがけないラッキーに私は思わず神へ感謝をしました。
しかし彼はこの時、神に感謝してますが、後に神を呪い、神に助けを請う事になろうとはまだ知る由もない・・・。
「じゃ、タクシ―で・・・」と私が言いかけると、
「そんなに遠くじゃないんで・・・歩きません？・・・」とＳ子。
しばらく歩きながら話しをしていると、Ｓ子が、
「私主任さんの事が好きなんです」と思い切った事でびっくりしていると、
「お酒の力を借りたんです、そんな勇気はないんです！」とけなげな事を言うもんだから思わず抱きしめてキスしてしまったんです。

私も照れがあったんです、お互い面と向き合っている事が恥ずかしくて、相手の目を直視出来なかったのもありますが、普通なかなか言えないだろう事を、勇気を振り絞って相手に伝えるなんて、それに感激したものありました。
いけない事と思いましたが、私達はその日そのままホテルに行ってしまったのです。

その日の内とは言え、午前１：００過ぎに帰ってきた私は、結婚してこんなに遅くに帰ってくるのは初めてで、ビビリながら玄関の戸を開けて入り、そそくさと寝てしまいました。
次の日、奥さんからは「昨日遅かったわね、何時に帰ってきたの？」何て聞かれただけで
別段変わった様子もなかったので、ホッとしました。
実はＳ子とは又別の日に逢う約束をしていました。
心の中に芽生えた高揚感と罪悪感、しかしこの時はまだ、新鮮なＳ子との危険な恋愛にはまってしまい、罪悪感は消え入りそうな存在でしかなかったのです。

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