恋愛について>女の取り合い！やめてくれよ！俺達仲間だろ！

Ｃase 2　（8）
その日はこの所、秋晴れが続いていたが朝から曇ってぐずついた天気だった。
課長も係長もお互いに、なんでお前がここにいんの？って言う空の天気の様な顔、端からみたら見えないけん制をしているのが、私の目バチバチ分かったのですが、この原因の元のＹ子はアッケラカンとしたもので、両手に華とばかりに両氏にお酌をする始末。

私はと言うと事の次第をハラハラして見ていたのですが、課長が係長の事を「こいつは肝心な時になると逃げ出していつも俺が尻拭いをしてやってんだぞ。」と人の粗でＹ子にアピール。

すかさず係長も「部長と飲みに行くのが嫌だから、いつも俺に押し付けてフィリピンパブに行きますよね、大変なんですよ部長のお守りは、たまには付き合ってくれないと。」と
皮肉交じりだが、課長としては触れられたくないツボを押さえつつ係長１歩リード。

と心の中でどうでもいいジャッジを下している私だが、この微妙なやり取りを異様に受けていたのがチョイスで、こいつはまぁ第三者的な、この場のおまけみたいなものだから、人間相関図と心の相関図が分かっていたら絶対に笑えない、身も凍る男の恥部晒しあい合戦なのが理解していないだけなのです。

どうしてこう言うことにしたのかと言うと、実はＹ子には好きな男がいて、そいつは会社の違う部署の係長らしく、既に禁じられた交際をしているとのこと・・・。
だから今日おふた方にはキッチリ引導を渡したいと言うことで来て頂いたと相成ったと言うわけですが、ここから様相が変わって来るのです。