恋愛について>偽りの夫婦でいるより本当の愛をとるべき？

Ｃase 1 (13)
彼は商社の営業マンで、うまく仕事を調整すれば自由になる時間が多少出来るとの事。
出逢いが出逢いだったので、私達はその日の内に男と女の関係になってしまったのです。
それこそ身繕いもそこそこに、急いでその場所から出て、実家の人目の付きにくい場所迄車で送ってもらいました。
預けた子供を迎えに行き実家に寄るにもそこそこにスーパーで買い物を済ませ、いつもの生活にあっと言う間に戻りました。
つかの間とは言え、それは久々に恋愛をしている女としての自分を、感じる事ができました、大袈裟かもしれないですけど、夢のような時間だったのです。

それからは、お互いの時間や状況を事前に話して、計画的に時間を取る様にして、定期的に逢うようになってしまったのです。
彼の家庭内も既に冷え切っていて、転勤が多い彼に家族は付いては来ず、単身赴任が続いていて心身ともに疲れていると言う事でした。
実際、彼の出身は私が住んでいる所とは大分離れていて、新幹線で何時間も掛かる所でした。
いつしか私達は将来を語るようになってきました。

実際彼は家族とは何年も一緒に住んでいないから、このまま偽りの夫婦でいるより離婚を考えていて、奥様とはもう何回も話し合っていると言いました。
嘘か本当か分かりませんけど、嘘だとしても私の為に言ってくれていると思うと嬉しくなりました。
私もあの夫にはうんざりしていましたから、その事で何回も相談に乗ってくれていた彼と一緒になりたいと思い始めたのです。